成年後見人養成講座に参加しています。

こんばんは。毎日暑いですね。

相続士・終活士の仕事かどうか
微妙ではありますが、
「成年後見人になってほしい」
という依頼が2件あったので、
公証人と打合せをしています。

成年後見人がどんな役割や責任を
担っているものかのかは書物から
学ぶことができますが、実際に
仕事として引き受けるとなると、
具体的な作業内容や、作業が発生
する頻度や手間、煩雑さ、時間は
どれぐらい割かれるのかなどの
知識はありません。

そこへたまたま、
「自分の叔母の後見人をしている」
という人から経験談を聞く機会が
がありました。

その人が叔母さんの後見人として
日々やっていることを聞くことが
できてありがたかったのですが、
その人個人の経験談だけでは、
全体像が見えるはずもありません。

できれば、
・ 実務全体の流れ
・ 実務の法的な根拠
・ 家庭裁判所への報告のルール
・ 不測の事態への対処法
などについて体系的に勉強したい
と思っていたところへ、

大分市のNPO法人 市民後見人
養成・活動支援ネットワーク大分
が『市民後見人養成講座』が
全4日間にわたって開催されると
聞いて申し込みをしたのです。

市民後見人養成講座テキスト

参加してみると、来るべき、否、
すでに到来している超高齢化社会
に対して国や自治体がいかに強い
危機感をもっているかということ
がよくわかりました。

すでに後見人の仕事を担う人材が
まったく不足している状態で、
行政は頭を抱えているようです。

昔は、成年後見人は家族か親族が
なるのが当たり前だったものが、
法律専門家に任せるべしという流れ
になったものの、預金の使い込みの
問題が多発したため、今度は一般人
を養成して、市民後見人として活動
してもらおうということらしいです。

参考までに、後見人ができることと
できないことを下記に記載します。
(大分市長寿福祉課資料より)

■ できること
□ 財産管理
預金の管理等・年金等の社会保障給付の受領
保険や有価証券の管理等
売買契約・賃貸借契約
保障契約・請負契約等
税金の申告及び納付・登記手続き等

□ 身上監護
医療契約(入退院手続きや医療費の支払い)・
介護契約・施設入所契約等
介護認定の申請等

□ その他
裁判の原告や被告になる等

■ できないこと
□ 財産管理
特になし

□ 身上監護
食事・入浴・着替え等実際の介護の事実行為
手術や治療、身体に害を与える可能性のある
検査等医療的行為に対する同意(後見人が親
族の場合は除く)
入所・入院の際の身元保証人や身元引受人

□ その他
結婚・離婚・養子縁組・離縁等(一身専属的
な権利の代理行為)
遺言の作成等

上記から、一般的に成年後見人ができそうだが、
実際はできないことがあることがわかります。

たとえば、病院から『手術の許可を求められる』
ことがありますが、後見人の行為の対象外です。

胃ろうや人工呼吸器をするかどうかも対象外で、
許可する権利はありません。

じゃあ誰の許可を取るんだという話になって
しまいますが、この辺りは今後の課題ですね。

施設入所や入院、手術の保証人にもなれません。
これはなぜかというと、後見人は本人の代理人
であり、後見人=本人だから、本人が自分の
身元引受人になったり、保証人になることは、
できないからです。

講習を受けて、後見人という仕事に対する
興味がだんだん湧いてきました。

一旦後見人になると簡単には辞任できません。
また、相続士としての他の業務との関係で
詐害行為に注意が必要ですが、興味があれば
検討してみてはいかがでしょうか。

このページのコンテンツを書いた相続士

木本 直美(じんわり)
【大分相続遺言相談室】
2015年より相続・終活・エンディングノートの活動をしています。
保有資格は相続士(上級)・終活士・宅建士・経営学修士です。
よろしくお願い致します。

相続士資格試験・資格認定講習のお知らせ

日本相続士協会が開催する各資格試験に合格された後に、日本相続士協会の認定会員として登録することで相続士資格者として認定されます。また、相続士上級資格は上 級資格認定講習の修了にて認定されます。